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令和8年度防衛医科大学校・明治薬科大学合同多職種連携教育(合同IPE)(各学科1年生対象)を実施いたしました

2026年10月16日

この度、防衛医科大学校と明治薬科大学は、第1学年学生(医学科85名、看護学科123名、薬学科386名)を対象として、合同多職種連携教育(合同IPE)を実施いたしました。

患者さんに良質な医療を届ける上で、医療に関わる職種間の連携は欠くことのできないものであり、将来の医療者たる医学科、看護学科および薬学科の学生には、早期からその重要性を認識し、その資質を身に付けることが求められます。これを目的とした教育手法がIPEであり、防衛医科大学校と明治薬科大学は正式に協定を結び、令和3年度から、毎年8月には各学科1年生を対象として、2月には医学科、薬学科の5年生および看護学科の3年生を対象として、それぞれの学修レベルに応じた内容で合同IPEを実施しております。お陰様で、本企画も、今年で6年目を迎えることができました。

合同IPEを開始した令和3年は、まさに新型コロナウイルス感染症の流行期でした。対面形式での実施は困難であり、いわば代替策として、遠隔形式での合同IPEを開始した経緯がありますが、令和5年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行した後も、本合同IPEは遠隔形式で実施されています。これは、これからの医療者にますます期待される、遠隔診療、遠隔訪問看護、遠隔服薬指導といった場面でのコミュニケーション能力を涵養することも目的としているためで、本合同IPEの特徴の1つです。

学生は、12~13人(医学科1~2名、看護学科2~3名、薬学科7~8名)からなる49グループに分かれ、グループ毎にいずれかの学科の教員1名が評価者を担当しました。学生は、まず2大学が共同で作成したオリジナル教材である「医師・看護師・薬剤師座談会ビデオ」および「事例提示ビデオ」をオンデマンドで視聴いたしました。「医師・看護師・薬剤師座談会ビデオ」は、2大学の代表者の挨拶に続いて、教員である医師、看護師、薬剤師が出演し、それぞれの職種や連携の実際について話し合う内容です。学生は、このビデオを通して多職種連携についての基礎知識を得た後に、架空の医療事故例についてプレゼンテーションを行う「事例提示ビデオ」を視聴し、その中で提示される課題を実施いたしました。学生は、実施した課題を電子メールで担当評価者に提出し、担当評価者は、その課題にコメントを付けて返送することで、形成的にフィードバックいたしました。さらに、本合同IPEでは、適切に電子メールでのやり取りができることも遠隔コミュニケーション能力の1つとして位置付けており、適切な電子メールの作成や送受信についても身に付けられるように工夫しております。

(左)代表者挨拶 福島 功二 防衛医科大学校長(中)代表者挨拶 越前 宏俊 明治薬科大学学長(右)医師・看護師・薬剤師座談会ビデオ
事例提示ビデオ

令和4年度からは、この課題の実施に加え、IPE caféを導入いたしました。IPE caféは、明治薬科大学が開発したMicrosoft Teams®をベースとしたシステムを使用し、各学科の学生がオンラインで懇談するもので、今年度は、8月21日に実施いたしました。当日は、2大学に、それぞれ合同IPE実施本部を設置し、合同IPE委員が常駐して、運営にあたりました。また、明治薬科大学学術情報課は、すべてのcaféをモニタし、参加者のPCや通信のトラブルに対応いたしました。

防衛医科大学校合同IPE実施本部
(左、中)明治薬科大学合同IPE実施本部(右)明治薬科大学学術情報課

学生は、グループ毎に指定された時間に、指定されたcaféにオンラインで入室し、担当評価者の司会の下で、1時間にわたって自由に懇談しました。 「医師・看護師・薬剤師座談会ビデオ」の内容で気になった点をはじめとして、普段の生活や学修環境あるいは将来の夢といったことについてもフランクに話し合うことができ、他学科の学生を理解する大変良い機会となりました。

(左)グループ23(担当評価者:薬学科  杉 富行 先生)(中)グループ28(担当評価者:看護学科 渡邊 美奈子 先生)(右)グループ39(担当評価者:医学科  瀬谷 大貴 先生)

課題提出および全評価者からのフィードバックが終了した時点で、学生は、オンデマンドで「講評・事例解説ビデオ」を視聴いたしました。「講評・事例解説ビデオ」は、2大学の担当者による今年度の講評に続いて、「事例提示ビデオ」で示された医療事故例とその関連知識について解説するもので、学生は、自ら実施した課題と比較することで、新たな気付きを得ることができます。

(左)講評 石塚 俊晶 防衛医科大学校医学教育研修センター長 (中)講評 杉田 隆  明治薬科大学副学長 (右)事例解説

遠隔形式による本合同IPEは、学生の行き来が困難な離れた大学間、あるいは離れたキャンパス間でも実施可能であり、さらに感染症の流行を問わず実施できることが大きな長所となっております。ご興味をお持ちの大学教員の方は、防衛医科大学校 佐藤 全伯(zenpaku@ndmc.ac.jp)、明治薬科大学 田口 潤 (taguchi@my-pharm.ac.jp)まで、お気軽にお問合せくださいませ。当日の実施本部のご見学や実施ノウハウの提供等でお力になれれば幸いです。

令和8年度防衛医科大学校・明治薬科大学合同IPE評価者(50音順、敬称略)

相田 和輝 齋藤 克 田代 幸子 道永 昌太郎
有坂 敦子 酒井 良子 月村 考宏 宮沢 伸介
石黒 佐栄子 島根 涼 豊田 優 宮嶋 篤志
宇野 光祐 下川 健一 永田 明恵 本宮 めぐみ
小川 泰弘 進藤 佐和子 中野 理恵 両角 理恵
小田 絢子 杉 富行 西井 清雅 山口 憲孝
尾上 洋 鈴木 立紀 野澤 玲子 山谷 明正
海津 真里子 鈴木 陽介 花井 雄貴 山室 大介
金長 正彦 瀬谷 大貴 花田 和彦 若林 朋子
上條 諭志 高野 麻子 馬場 正樹 渡邊 美奈子
清住 哲郎 髙橋 はるな 廣田 慶司  
久保田 唯史 髙橋 雅弘 古橋 廣崇  
小清水 治太 高山 暁子 松本 靖彦  

令和8年度防衛医科大学校・明治薬科大学合同IPE委員(50音順、敬称略)

石塚 俊晶 小林 靖 浪間 勇人
上野 美紀 佐藤 全伯 早野 貴美子
大野 恵子 杉 富行 菱沼 直広
蒲生 修治 杉田 隆 三上 由美子
栗原 勲 田口 潤 三田 充男
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