看護学科 Nursing

小児看護学

教授集合写真

平成26年4月、看護学科新設に伴い小児看護学講座が開設されました。現在は、野村佳代(のむらかよ)教授、両角理恵(もろずみりえ)助教、五十嵐由依子(いからしゆいこ)助教、以上の3名の教官で構成されています。
現代の子どもたちは、少子化や家族・地域環境の変化、医療の高度化など、様々な課題の中で成長しています。小児看護の現場では、在宅医療の推進、虐待や育児支援、病気を抱えながらの地域・学校生活など、多様な課題に直面しています。本講座では、子どもの成長・発達を基盤に、健康障害をもつ子どもと家族への看護を学び、社会的課題にも目を向けた支援力を養います。子どもと家族に寄り添える看護実践力の育成を目指し、教育・研究に取り組んでいます。

小児期は、養育者を含めた様々な環境の影響を受けて、心身ともに急速に成長発達を遂げる時期であり、将来の人格形成上大変重要な時期です。
小児は乳児期(新生児期を含む)から思春期までのあらゆる発達段階にあり、抱える疾患や障害は先天性疾患から終末期まで様々な健康レベルがあります。そのため、小児やその家族が、変化する社会の中で、人間として尊重され、その人らしく生活できるように、成長発達段階や健康のレベルに応じた看護を実践することを目的としています。看護師は、家族が小児のケアにおいて主要な役割を果たすことを十分認識し、母子関係や家族関係、小児の養育に携わる人々のおかれた状況や家族看護力などを充分に把握し、養育者と共に小児の成長発達段階や健康のレベルに応じた適切な看護を実践しなければなりません。また、常に小児の権利が守られているかを見極めて看護にあたることが重要です。
小児看護の魅力を学生に伝えるべく、以下の科目を教授しています。
1 年次後期開講科目「小児看護学概論」では、小児看護の変遷について理解し、小児看護を取り巻く現状や看護師に求められている役割について学習します。2 年次前期開講科目「小児看護援助論Ⅰ」では、小児を家族や社会の中で成長発達していく存在として理解し、健全な成長発達を支援する方法について学習します。2年次後期開講科目「小児看護援助論Ⅱ」では、小児期の健康障害によって生じる小児の反応や成長発達への影響、家族への影響を踏まえ、小児の健康状態に応じた具体的な看護の方法について学びます。
3 年次開講科目「小児看護学実習」では、防衛医科大学校病院における小児病棟および小児科外来、地域の小児科一般外来、児童発達支援事業所で臨地実習を行い、成長発達段階や健康のレベルに応じた看護を実践する基礎的能力を培い、小児看護の役割を学習します。
4 年次開講科目「卒業研究」「統合実習」では、学生の主体性を尊重し、学生の関心に基づく小児看護学分野におけるテーマで研究および統合実習を行います。

野村佳代(のむらかよ)教授は、小児看護学、家族看護学を専門としています。特に子どもに対する親のかかわりや子どもの意思決定を中心とした倫理的問題への支援について検討しています。最近では、特に、自死遺族における特徴や課題、問題解決に向けた親と子への取り組みや親に対する支援の在り方についての研究に取り組んでいます。並行して、遺族支援団体に参加して、支援者とともに大切な人を亡くした人々に対する支援を行っています。

両角理恵(もろずみりえ)助教は、小児看護学、小児保健を専門としています。小児外科看護の臨床経験や地域で暮らす子どもと家族を対象とした発達相談、保健指導、栄養指導の実務経験を基盤として、小児看護学の教育に携わっています。研究においても、保育所における感染予防対策や発達支援、医療的ケア児の就学支援など、地域と医療をつなぐ課題に焦点をあてて取り組んでいます。

五十嵐由依子(いからしゆいこ)助教は、新生児看護、助産学を専門としています。NICU や産科経験が長くその臨床経験をもとに学生の指導にあたっています。学生を対象としたシミュレーション教育をテーマに研究を進めており、最近では小児看護領域におけるVR 研究に着手しています。

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