看護学科 Nursing

成人看護学

成人看護学

前列左:永井・川村・村田・伴・椙田
後列左:久宗・徳永・穴井・安東・村上・大和

成人看護学講座は、村田洋章教授、伴佳子准教授、川村崇郎准教授、永井菜穂子講師、椙田広明学内講師、大和広美助教、村上希助教、福内愛助教、安東彩乃助教、穴井えりも助教、久宗真里助教、徳永瑠奈助教の12名の教官で構成されています。
医療のグローバル化、超高齢社会、医療のIT化と、看護を取り巻く環境はダイナミックに変化を続けています。そのため、成人看護学分野では臨床現場の最新の知識・技術を教育に反映すべく、防衛医科大学校病院看護部と協働し、より質の高い看護実践、教育、研究の連携に取り組んでいます。

成人看護学を通じ、学生は社会を支える世代である成人期(15–64歳)にあたる人々の、健康生活を支援する看護援助のあり方と実際を学びます。看護学教育の中で最も実習時間数の多い、看護学教育の柱となる領域です。
1年次には、「成人看護学概論」で成人期の発達段階や発達課題、社会を支える世代のヘルスプロモーション活動、基礎看護学を展開させた学問としての位置づけを学びます。
2年次には、「成人看護援助論Ⅰ」で、健康が危機的状態に陥っている患者・家族への看護支援や、慢性疾患と共生する必要のある患者・家族への看護支援を代表的な疾患を通して学んでいきます。「成人看護援助論Ⅱ」では、理論や知識を実習あるいは臨床現場でスムーズに活用できるようリアリティな事例を通して看護アセスメント能力や計画立案力を学生自らがアクティブに能力を向上させ、基礎看護学領域で学んだ看護技術を患者・家族の状況に合わせ活用できることを目指します。
3年次では、防衛医科大学校病院や自衛隊中央病院等に入院されている患者さんを対象に「成人看護学実習(約6週間)」で、今までの学びを実際の臨床現場で統合していきます。また、「緩和ケア論」等の選択科目で、希望者にはさらに学びを深めることができる体制を整えています。
特に3年次の病院実習は、本大学校の関連病院である防衛医科大学校病院及び自衛隊中央病院の病棟において少人数グループ制で行い、臨床指導者と教員によるきめ細やかな指導を受けることができる環境下にあります。実習中の学生支援方針は「経験型実習教育」を導入し、ヒューマンケアリングが実践できる学生の育成を目指しています。「経験型実習教育」とは、双方向の成長を目指す実習教育の方法論で、学習者自らが意味づける「経験」は、専門職がそのキャリアを通じて成長し続ける土台になるものです。今まで学習した理論と知識を統合し、患者さんの個別性に合わせたケアを提供できる知力と技術を備えた人材の育成を目標に、看護部の臨床指導者と密な協力体制を構築しています。


成人看護援助論Ⅱの演習場面
成人看護援助論Ⅱの演習場面

成人看護援助論Ⅱの演習場面

村田教授は、成人・老年期にある患者さんの入院中から退院後におけるヘルスケアシステムの構築や、看護学質向上に向けた研究を中心に、外部資金を獲得(文部科学省 基盤研究(B)等の代表研究者)して研究を推進しています。
伴准教授は、緩和ケア・終末期ケアを専門とし、一般病院看護師による終末期がん患者の治療選択・療養場所選択の支援やスピリチュアルケアなどの研究に取り組んでいます。
川村准教授は、糖尿病をもつ高齢者の低血糖に関心を持ち、高齢者自身の低血糖の体験を踏まえた看護支援のあり方について研究しています。
永井講師は、看護教育・健康支援に関する研究を専門とし、術後看護シミュレーションのデブリーフィングにVRを用いた学習支援プログラムの開発や動画教材・ルーブリック評価に関する研究、ダブルケアをしている看護師の健康等に関する研究に取り組んでいます。
椙田学内講師は身体組成分析などのデータを活用し、医療者と共同目標を持つことの有効性の研究を文部科学省の基盤研究(C)の代表研究者として研究を実施しました。現在、永井講師の基盤研究(C)の分担研究者として研究を行っています。
大和助教は、ドナルド・A・ショーンの省察的実践者の教育をベースにし、周手術期看護の看護教育に関する研究に取り組んでいます。現在、ルーブリック評価に関する基盤研究(C)、永井講師の基盤研究(C)の分担研究者として研究を行っています。
村上助教は、慢性腎臓病で血液透析を受ける患者に看護に関する研究、他大学と共同で慢性期看護における看護系大学学生を対象とした教育に関する研究を行っています。
福内助教は、災害看護に必要な知識・技術を習得するための看護師教育に関する研究に取り組んでいます。
安東助教は、手術室看護師の発揮する周術期看護の専門性に関する研究に取り組んでいます。
穴井助教は、糖尿病看護認定看護師であり、糖尿病をもつ人の看護支援に関する研究に取り組んでいます。
久宗助教は、慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸困難の体験に関する研究に取り組んでいます。
徳永助教は、脳腫瘍患者の代理意思決定に関する研究に取り組んでいます。

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