医学科・看護学科学生の硫黄島研修
令和6年12月4日(水)から1泊2日の行程で医学科・看護学科の第3学年全学生を含む約180名が硫黄島において慰霊及び研修を実施しました。
研修団一行は硫黄島で勤務する海上・航空自衛隊の支援を受けてグループ単位で島内における慰霊、研修、さらに島内の過酷な環境を体験しました。
今回の研修団が自衛隊機によって来島する直前まで雨の空模様でしたが、研修団一行が着陸し慰霊及び研修を開始してからは雨にも遭わず、屋外における計画すべてを予定どおり遂行して自衛隊機によって硫黄島を離れました。
硫黄島は太平洋戦争の終盤において日米両軍が死闘を繰り広げた場所であり、多数の戦死者の遺骨が未だに島内に残っている東京都小笠原村に属する孤島です。島内にある戦跡の全てが両国の将兵を慰霊するための石碑、碑文として残されています。こうした戦跡の一つ一つに直接触れる貴重な機会を通じて、研修に参加した学生それぞれに今後の任務への思いを新たにする契機となりました。戦後に島内に設置された多くの石碑の中に再会記念碑があります。その石碑は海上から侵攻した米軍側の碑文(英文)が海側を向き、陸上において陣地を防御した日本側の碑文(和文)が陸側を向いて設置されています。再会記念碑の設置場所においては日米両国の関係者が過去の死闘を振り返り両国の関係強化を誓う歴史的に深い意義をもつ場所ともなっています。
今回の研修では、硫黄島で勤務する防衛医科大学校卒業生の海上自衛隊医官からの講話を聴講することで卒業後の活躍する姿をより鮮明に自覚する時間も過ごしました。
防衛医科大学校では、今後も勉学とともに将来の幹部自衛官育成のための教育に取り組みます。
研修時の写真
天山戦没者慰霊碑参拝
(医学科学生)
再会記念碑(海側石碑)
摺鉢山(島内最高峰)研修
天山戦没者慰霊碑参拝
(看護学科学生)
再会記念碑(陸側石碑)
先輩医官による講話