医学科Medicine

解剖学

沿革

現在(H26.11)の講座職員

現在(平成26年11月)の講座職員

解剖学講座は昭和51年4月解剖学第二講座として開設された。前年10月から非常勤講師として第1期生の教育を分担してきた木村邦彦教授が東京教育大学から着任し、第一講座教授を兼任していた中山知雄副校長(教育担当)とともに本校の解剖学教育の礎を築いた。木村教授は平成5年3月定年退官して防衛医科大学校名誉教授となり、同年7月に後任として東京大学から依藤宏教授が着任した。平成14年10月依藤教授が群馬大学医学部解剖学第二講座教授に転じ、後任として翌15年4月に杏林大学から小林靖が教授として着任した。平成18年4月に基礎講座の改編に伴い、講座名が解剖学講座となった。
30周年以降の人事異動としては、平成16年4月から助手として在籍した黒木雅彦が平成20年3月に退職し、平成8年4月から助手として在籍した中田隆博が平成20年10月に石川県立看護大学に准教授として転出した。また、昭和60年4月から献体担当技官として在籍した玉井徹が平成21年3月で定年退官し、後任として佐々木宏が平成21年4月に着任した。また、昭和59年4月から技官として在籍した鹿島晃は平成24年4月に教務課に配置替えとなった。現在の常勤職員は小林靖教授の他に、濵田剛准教授(平成18年7月に講師として着任、平成19年10月准教授昇任)、西井清雅指定講師(平成21年4月に助教として着任、平成22年4月指定講師昇任)、松井利康助教(平成20年4月着任)、佐々木宏技官の5名で、研究科学生として丹羽克樹3等陸佐(平成24年入校)が在籍している。

教育の概要

本校開校以来、広義の解剖学の教育は解剖学第一講座と第二講座が分担して実施していた。現在は再生発生学講座の今城教授がおもに組織学と発生学の、解剖学講座の小林教授がおもに肉眼解剖学と神経解剖学の責任者となり、その他の教官はマクロ、ミクロの区別なく指導能力を向上できるように全範囲を分担して教育に当っている。
1期生から29期生までのカリキュラムでは第2学年後期に解剖学の講義と運動器学実習、第3学年の前期に肉眼解剖学実習と神経解剖学実習を実施していた。30期生からは基礎医学の開始が早まり、第1学年3月に運動器学実習、第2学年前期に肉眼解剖学実習と神経解剖学実習を行うこととなった。同時に時間数が削減されて講義時間が大幅に減少し、実習主体の教育となった。34期生以降はさらに開始時期が前倒しされて運動器学実習が第1学年の12月までに終わり、1月から肉眼解剖学実習が始まるようになった。このカリキュラムは進学課程教科の知識の定着を待たずに基礎医学を開始するために不都合な点も見られ、40期生からは第1学年3月開始へと再修正された。
学生の解剖学教育の基盤である献体の確保は、開校直後の困難な時代を経たのち順調に整備され、平成6年度からは実習用遺体のほぼ100%に篤志献体を提供できるようになった。また同年から夏季臨床解剖学実習が開始され、学生の肉眼解剖学実習終了後の7〜8月に臨床講座・診療科の教官や研修医官が多数実習室を訪れて、各科の目的に沿った専門的な実習を行っている。学外からの見学の受け入れも増加し、本校高等看護学院、自衛隊中央病院高等看護学院の他、陸上自衛隊衛生学校、国立リハビリテーションセンターなどのコメディカル領域の学生が見学のために毎年来校している。

研究の要約

解剖学講座の研究課題は神経解剖学と神経科学を中心に据えつつ、臨床講座と共同で臨床解剖学的研究も実施している。神経系の研究は、伝導路の追跡と各種生理活性物質の局在解析であり、主な手法として、齧歯類から霊長類まで、正常動物から遺伝子改変動物までを用いて、次のテーマを追究している。小林は感覚系ならびに辺縁系皮質の伝導路解析を進め、とくに帯状回後部の入出力とその役割について研究しているほか、最近は化石人類の脳形態についての研究にも関与している。濵田は神経系の栄養因子の作用ならびに神経細胞の虚血に対する脆弱性と耐性について、海馬スライス標本を用いた実験を進めている。西井はギャップ結合を形成する分子の発生・分化における役割についての研究を行い、心臓の発生から視神経線維の投射形成までを扱っている。松井は運動ニューロンの活動を制御している大型のコリン作動性終末の起始細胞を同定するとともに、ウイルスベクターを用いた新しい伝導路標識法の開発を行っている。耳鼻咽喉科出身の丹羽は耳鳴モデルラットを用いて聴覚伝導路や辺縁系の中で耳鳴の際に変化するニューロンを探索している。
学内の共同研究は、分子生体制御学、神経内科学、脳神経外科学、耳鼻咽喉科学、麻酔学、整形外科学、放射線医学をはじめ、多くの講座・部門と実施している。研究内容は神経系を中心としつつも、形態学的手法を幅広い分野に応用できるように協力体制を強化している。他施設との共同研究は、教官それぞれのテーマに応じて、カリフォルニア大学デイビス校、東京大学、慶応義塾大学、理化学研究所、杏林大学などと推進している。

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