医学科Medicine

外科学(肝胆膵、乳腺、小児)

沿革

旧第一外科と第二外科学講座は、2008年4月をもって、大講座制となり、その中に第1、第2、第3として臓器別区分けが設定された。その中で第3は肝胆膵外科、乳腺外科、小児外科を担当する。2008年4月初代教授(山本順司)が着任し、肝胆膵外科は山本順司、初瀬一夫(平成26年3月31日定年退官)、乳腺外科は深柄和彦、守屋智彦(2008年4月着任)、小児外科は谷水長丸(2007年10月着任)で構成した。2009年6月に佐竹亮介が2010年4月に檜顕成が小児外科に着任した。さらに2011年3月に山崎民大が海自よりのUC転官により乳腺外科に着任し、2012年5月に青笹季文が肝胆膵外科に着任した。2014年4月に野呂拓史が肝胆膵外科に着任した。
一般外科学は全身の外科的疾患を対象とするが、本講座は消化器癌の中でも、診断が困難で難治の癌が多く高度な治療技術を必要とする肝胆膵外科学、体表の外科学として乳腺疾患を対象とする乳腺外科学、多彩で繊細な診断・治療技術を要する特殊な領域である小児外科学を含み、外科学の中でも専門性の高い分野の集合である。国立大学病院としての当医大は臨床を実践する場所としてヒト、モノ、カネの制限が極めて強く、周辺地域からの医療要求に十分にこたえられない実情があるが、その中で卒後教育を重視した臨床を行い、他大学・研究機関との幅広い共同研究を実施して研究・教育レベルの向上に努めている。

教育の概要

第3、4学年に対する講義及び実習、第5、6学年に対する臨床実習を担当している。教育の目的は、卒前教育については、外科学総論と臓器別の外科診断、治療について、国家試験に即した内容を理解させ、外科学に対する興味を引き出すことである。卒後教育については、豊富な臨床例を診療させつつ教育を行い、確実な診断能力と治療技術を習得させることである。

研究の要約

2008年4月以来、肝胆膵外科、乳腺外科、小児外科領域で以下の研究に取り組んでいる。

肝胆膵外科

  1. 膵体部癌に対するAppleby手術における臓器血流の変化に関する研究
  2. KRAS野生型切除可能大腸癌肝転移に対する術後補助化学療法mFOLFOX6と周術期化学療法mFOLFOX6+セツキシマブの第III相ランダム化比較試験(EXPERT試験):多施設共同臨床試験
  3. 高齢者における慢性C型肝炎またはC型代償性肝硬変合併肝細胞癌の治癒切除後のインターフェロン補助療法:多施設共同ランダム化比較試験(iFACT試験)
  4. 膵がん切除患者を対象としたゲムシタビンとS-1 の併用療法(GS 療法)をゲムシタビン単独療法と比較する術後補助化学療法のランダム化第III 相試験(JSAP-04)
  5. 切除不能または困難な肝転移を有するKRAS野生型大腸癌を対象としたmFOLFOX6+セツキシマブ導入化学療法後における肝転移R0切除率・安全性の検討(NEXTO試験)
  6. 切除不能または困難な肝転移を有するKRAS変異型大腸癌を対象としたmFOLFOX6+ベバシズマブ導入化学療法後における肝転移R0切除率・安全性の検討 (NEXTO-mt試験)
  7. 切除不能進行膵癌(局所進行又は転移性)に対するTS-1通常投与法とTS-1隔日投与法のランダム化第Ⅱ相試験(膵癌隔日投与研究)
  8. 膵癌術前化学療法としてのGemcitabine+S-1療法(GS療法)の第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験(Prep-02/JSAP-05)
  9. 初発肝細胞癌に対する肝切除とラジオ波焼灼療法の有効性に関する多施設共同ランダム化並行群間比較試験(SURF-RCT)
  10. 大腸癌肝転移(H2,H3)に対するmFOLFOX6+BV((bevaciizumab))療法後の肝切除の有効性と安全性の検討
  11. 大腸癌肝転移に対する肝切除後の術後補助化学療法の有効性に関する研究
  12. 肝組織における機能およびバイアビリティーの光学的診断に関する研究(文科省科研費基盤C 2012~2014)

小児外科

  1. 着磁体による磁界の乱れを利用した閉創前ガーゼ感知システムの開発 檜 顕成(文科省科研費 挑戦的萌芽研究2012~2014)
  2. 会陰アプローチによる仙骨前隙を利用した腹腔鏡下手術 谷水長丸(文科省科研費 挑戦的萌芽研究2013~2015)

外科代謝栄養

  1. がん化学療法時の副作用軽減をめざした治療法の開発(抗がん剤の腸管・肝臓免疫に与える影響と改善策の検討)
  2. 外科侵襲時の生体応答解析とその修飾による予後の改善 -機能性輸液の開発を目指して-
  3. 術前免疫栄養が術後感染症に与える影響とその長期予後についての検討
  4. 乳清タンパク含有免疫調整経腸栄養剤の膵胆道系悪性腫瘍周術期投与の有用性に関する臨床的研究

乳腺外科

  1. Sentinel nodeに於ける微小転移や埋伏転移の臨床病理学的意義に関する研究
  2. 手術可能な乳がんに対するエピルビシン+シクロフォスファミドに続きWeeklyパクリタキセルを追加した術前化学療法
  3. ホルモン感受性閉経後乳がん患者に対するレトロゾール初回全身治療の有用性の検討
  4. HER2陽性炎症性乳癌に対する塩酸ドキソルビシンとシクロフォスファミドにパクリタキセル毎週投与及びトラスツズマブ毎週投与を遂次追加する化学療法と放射線療法の有効性と安全性の検討
  5. PET-CTにおける18F-fluorodeoxyglucoseの取り込めパターンに関連する乳癌の遺伝子発現と遺伝子産物発現についての臨床病理学的検討
  6. T1-2NO乳癌における標準的なセンチネルリンパ節生検法の確立に関する研究
  7. 手術可能な乳癌に対するドキソルビシン+パクリタキセルに続きWeeklyのパクリタキセルを追加した術前化学療法の有用性・安全性の検討
  8. 術後の閉経後乳がん患者に対するアナストロゾールの骨に及ぼす影響の評価
  9. 閉経後ホルモン受容体陽性乳癌に対する術後レトロゾール療法施行患者のHRQOLの評価
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