医学科Medicine

脳神経外科学

沿革

昭和51年、脳神経外科初代部長として千ヶ崎裕夫教授が就任する。昭和52年、日本脳神経外科学会専門医訓練施設A項に認定される。千ヶ崎裕夫教授は、平成7年4月から学校副校長、病院長を兼務し、平成9年3月に定年退官する。平成8年3月、第二代部長として島克司教授が就任し、平成24年3月に定年退官する。平成24年4月、第3代部長として森健太郎教授が就任している。平成25年10月現在、森健太郎教授、和田孝次郎准教授(本校8期生)、長田秀夫講師(本校14期生)、大谷直樹講師(本校14期生)、富山新太講師、戸村哲助教、上野英明助教の7名が診療教育スタッフとして活動しており、専修医や研修医とともに患者一人ひとりを医局員全員で診療する体制をとっている。

診療・研究・教育の概要

本講座は開設以降、頭部外傷、脳血管障害、脳腫瘍などの基礎研究に成果を上げてきた実績がある。また、この15年間手術件数は250例前後で安定している。平成24年4月以降は、防衛医科大学校脳神経外科として臨床、特に脳神経外科手術に重点を置いた医局体制を構築し、研究および教育も脳神経外科手術に直接的に貢献できるものを中心に行っている。すなわち、防衛医科大学校脳神経外科として高度な脳神経外科手術に対応できる特色ある講座を目指している。
診療では、森教授を中心にsupraorbital keyholeなどの鍵穴手術による未破裂脳動脈瘤のクリッピング術や前頭蓋底腫瘍摘出術を行っており、現在までに250例以上と日本で一番の症例数を誇っており、翌日にも退院可能な低侵襲手術を目指している。また、難易度の高い脳動脈瘤手術には頭蓋底外科やバイパス術を導入し、治療にあたっている。和田准教授らは、頸部内頚動脈狭窄症に対して血栓内膜剥離術を積極的に行っており、難易度の高い高位病変にも対応し、良好な成績を上げている。長田講師は神経内視鏡などを使った経鼻手術による間脳下垂体手術を、大谷講師は頭蓋底手術による脳腫瘍の治療を行っており、今後の成果が期待できる。
研究では、森教授を中心に戸村助教や藤井和也研究科生とともに、脳血管攣縮に対するマグネシウム脳槽潅流療法および水素治療に関する研究を行っている。和田准教授は高気圧酸素曝露による虚血耐性現症などの研究を潜水医学実験隊と協力し研究している。大谷講師らは医用工学 石原教授や防衛医学研究センター異常環境部門 藤田准教授と光音響技術の脳外科手術への応用の共同研究、分子生体制御学 松尾講師との脳卒中の発生に関する尿酸トランスポーター遺伝子の役割について共同研究、早稲田大学理工学部 武岡教授、防衛医学研究センター外傷研究部門 斎藤教授、木下准教授とナノシートの脳外科手術への応用の共同研究など本学内外の研究者と積極的に研究を行っている。富山講師と上野助教は、国立ガンセンターと共同で、悪性脳腫瘍の基礎研究と新しい治療法の開発を行っており、今後の成果が期待される。
教育では、毎週の症例カンファレンス後、専修医を中心に森教授による脳神経外科手術解剖講義を板書で行っている。また毎年夏休みには解剖学講座小林靖教授のご協力を得て、研修医から教授まで、全員参加型の手術解剖トレーニングを行うとともに、平成25年からは血管吻合競技会という形で顕微鏡手術訓練を実施しておる。この結果、現在までに本講座より67名の日本脳神経外科専門医が輩出している。また、研究科学生の2名は現在国外留学中であり、研究科学生を積極的に今後も留学させ、広い視野を持った国際レベルの脳神経外科医を育成している。

Keyhole clipping術

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防衛医科大学校病院 防衛医学研究センター English