看護学科Nursing

小児看護学

沿革

 平成26年4月、看護学科新設に伴い小児看護学講座が開設された。平成30年7月現在、野村佳代教授(神戸大学大学院博士後期課程修了)、中富利香准教授(神戸大学大学院博士後期課程修了)、菊原美緒講師(聖マリア学院大学大学院看護学研究科MCH(周産期・母子)看護学修士課程修了、自衛隊中央病院高等看護学院卒業28期生)、浦出美緒助教(東京大学大学院博士後期課程満期退学)の4名で小児看護学の教育、研究を行っている。

教育の概要

 小児期は、養育者や環境の影響を受けて、心身ともに急速に成長発達を遂げる時期であり、将来の人格形成上大変重要な時期である。
小児看護は、乳児期(新生児期を含む)から思春期までのあらゆる発達段階にある子どもとその家族を対象にし、変化する社会の中で、人間として尊重され、その人らしく生活できるように、成長発達段階や健康のレベルに応じた看護を実践することを目的としている。看護師は、家族が子どものケアにおいて主要な役割を果たすことを十分認識し、母子関係や家族関係、子どもの養育に携わる人々のおかれた状況や家族看護力などを充分に把握し、養育者と共に子どもの成長発達段階や健康のレベルに応じた適切な看護を実践しなければならない。また、常に子どもの権利が守られているかを見極めて看護にあたることが重要である。
小児看護の魅力を学生に伝えるべく、以下の科目を教授している。
 2年次開講科目「小児看護学概論」では、小児看護の変遷について理解し、小児看護の現状や看護師に求められている役割について学習する。「小児看護援助論Ⅰ」では、子どもを家族や社会の中で成長発達していく存在として理解し、健全な成長発達を支援する方法について学習する。「小児看護援助論Ⅱ」では、小児期の健康障害によって生じる小児の反応や成長発達への影響、家族への影響を踏まえ、小児の健康状態に応じた具体的な看護の方法について学ぶ。
 3年次開講科目「小児看護学実習」では、防衛医科大学校病院における小児病棟および小児科外来、自衛隊中央病院における小児科外来、児童発達支援事業所で実習を行い、成長発達段階や健康のレベルに応じた看護を実践する基礎的能力を培い、小児看護の役割を学習する。
 4年次開講科目「卒業研究」「統合実習」では、学生の主体性を尊重し、学生の関心に基づく小児看護学分野におけるテーマで研究および統合実習を行う。

研究の要約

 野村佳代教授は、小児看護学、家族看護学を専門としている。特に親と子のかかわりや子どもの意思決定を中心とした倫理的問題への支援が専門である。博士論文は「子どものハイリスク治療受け入れに向けた親の関わりと促しの方略‐造血管細胞移植事例におけるプロスペクティブスタディ‐」である。問題解決に向けた親と子の取り組みに対する支援について取り組んでいる。現在は、ひきこもり問題に対する早期発見・早期介入を目指して「家族会」を立ち上げ、家族とともに問題解決に向けて取り組んでいる。
 中富利香准教授は、新生児看護、家族看護を専門としている。特に早産児や低出生体重児などのハイリスク新生児と家族への看護が専門である。博士論文は「Structure and Process of the Paternal Role of Very Low Birth Weight Infant」であり現在は「新生児・父親研究会」を立ち上げ「早産児を育てる父親の育児支援プログラムの開発」を研究課題とし、取り組んでいる。同時に、市の福祉協議会と協働し障がい児とその家族のための在宅支援システムの構築についての取り組みを開始している。また総合周産期母子医療センターでの臨床経験からNBASとNCPRの認定を有している。
 菊原美緒講師は、小児保健、地域母子保健、小児看護学教育を専門としている。
修士論文は「思春期の子どもを持つ親の役割に関する研究‐フォーカス・グループ・インタビューによる親役割の調査から-」であり、現在は、博士論文として、医療的ケアが必要な子どもの家族に対する効果的なエパワメントについて研究課題として取り組んでいる。また、日本協同教育学会の主催するワークショップBasicコース、Advanceコースを修了し、授業や健康教育にアクティブ・ラーニングを取り入れて研究を行っている。
 浦出美緒助教は、医療倫理、看護倫理、小児看護学教育を専門としている。子どもの最善の利益を担保した医療提供を目指し、子どもに関わる倫理的問題に関しての研究を行っている。現在は児童虐待通告の際の病院内対応に関する研究に取り組み、博士論文を執筆中である。看護倫理の本質とは何かについても関心があり、看護の専門性に関してまとめ学会発表を行った。

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