看護学科Nursing

精神看護学

沿革

平成26年看護学科設立と同時に精神看護学講座が開設され、初代教授として髙橋聡美(自衛隊中央病院高等看護学院29期生)が就任。
平成28年4月現在、髙橋教授を筆頭に、北川明准教授(平成26年4月、福岡県立大学看護学部基盤看護学系より)、内野小百合助教(平成27年3月自衛隊中央病院より)、小室葉月助教(平成28年4月宮城県庁より)の教官4名の構成で教育、研究にあたっている。

教育の概要

精神看護学は精神疾患のみならず、すべての人のメンタルヘルスにかかわる学問で、1年次に精神看護学概論で人のこころの理解、危機理論、ストレス理論などを学ぶ。2年次には精神看護学援助論Ⅰでコミュニケーション技法を用いて、実際どのようなコミュニケーションが人の心の支援に役立つかを演習形式で学ぶ。他者のこころのみならず、自身の喪失体験や危機についても考え、セルフケアの方法について知ることにも重点をおいている。
2年次後期の精神看護学援助論Ⅱでは、精神疾患の疾病論を基本に、疾患別の看護について学習をする。ここでは、統合失調症、気分障害、人格障害などペーパーペイシェントでの事例を通して具体的な看護を考え、3年次の実習につなげる。
3年次前期には、精神科病棟での2週間の臨地実習が行われる。実習では一人の患者を受け持ち、プロセスレコードを利用して自己理解をまず深め、次に対象理解、疾患の理解をしていく。その際、疾患だけで患者の看護を考えるのではなく、患者の生きてきた人生のそのものに触れ、発達段階・成育歴・現在抱えている困りごとなど、患者の人生を包括的に理解していく。
4年次の統合実習は希望学生のみが対象となるが、3年次の実習よりさらに専門的に精神科病棟で看護の実践を行う。
精神看護学講座としての社会への貢献としては、自殺対策・遺族支援・災害支援・看護教員支援などがある。

髙橋教授

  1. 自殺対策に関する行政・市民向けの講演、中学高校生対象の自殺予防授業
  2. 遺族・遺児支援の実践(全国でのプログラムの立ち上げ支援)
  3. 災害メンタルヘルスの実践(東日本大震災で行政などへの介入)

北川准教授

  1. 第2回国際ケアリング学会学術集会 事務局長. 東京 2015
  2. 北海道看護協会 看護教員継続研修-授業デザインとリフレクション-
  3. 沖縄県看護協会 看護教員継続研修
  4. 神奈川県立保健福祉大学実践教育センター 看護教員継続研修

内野助教

東日本大震災において看護官として派遣され、主に宮城県・福島県で派遣活動を行う自衛官のメンタルヘルスケアに従事した。

小室助教

宮城県の職員として東日本大震災の被災者のメンタルヘルスに従事してきた。

研究の要約

髙橋教授は、スウェーデンをフィールドに精神医療福祉についての調査を行っており、特に自殺対策・アルコール関連問題に関し、国際比較を通しわが国における対策の研究を行っている。また、大切な人を亡くした子どもたちの心理社会的支援について有効なケアプログラムおよびソーシャルプログラムの構築に関して長年、調査研究を行っている。
主な著書に『死別を体験した子どもによりそう~沈黙と「あのね」の間で』梨の木舎 2013、「わが国における子どものグリーフサポートの変遷と課題」グリーフケア3巻2015、「子どもの喪失体験とレジリエンス」発達145 2016、などがある。
北川准教授は、ルーブリック評価を取り入れたカリキュラムとその効果に関する研究、発達障害傾向の看護学生に対する支援とその体制に関する研究をテーマとしている。主な著書に『経験型実習教育-看護師をはぐくむ理論と実践』安酸史子編集 医学書院 2015、『ケアリングに基づく看護技術支援マニュアル』北川明編集 メヂカルフレンド社 2013、がある。
内野助教は、災害救助者のストレス、アディクションが研究の主なテーマで、著書・論文に『精神科病院で働く看護師のための災害時ケアハンドブック』すぴか書房 2015、『防衛看護学』 医学書院 2013、「災害救助者におけるレジリエンスの文献検討」東京女子医科大学看護学会誌 9(1)  2014、などがある。
小室助教は主にストレス関連疾患における遺伝子と行動心理との関連についての研究を行っている。修士論文は「内臓刺激に対する中枢反応におけるセロトニントランスポーター遺伝子多型の影響」(東北大学)である。

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