診療科・部門 Department

外傷・熱傷・事態対処医療センター

当センターは、令和4年12月に閣議決定された「国家防衛戦略及び防衛力整備計画」に基づいて、令和6年度に開設されました。
  外傷・熱傷診療に関して診療科ごとの縦割りによらない多科複合診療体制を構築し、受傷から社会復帰までに至るシームレスな医療を提供するとともに、医官、看護官、衛生員等を対象として、初期診療からリハビリテーションまでの一連の診療を個人及びチームで一元的に習得できる体制を構築することを目的としています。
  現在、漸次スタッフを増員し、本格始動に向け準備を進めているところですが、令和7年4月からは「診療科」としての運用を一部開始しています。

どうぞよろしく御願い申し上げます。

外傷・熱傷・事態対処医療センター長
清住 哲郎

外傷・熱傷・事態対処医療センター長

清住 哲郎(きよずみ てつろう)

清住 哲郎顔写真

職位防衛教官・教授

病院救急部長
(兼)病院救命救急センター長
(兼)外傷・熱傷・事態対処医療センター教授(センター長)
(併)防衛医学研究センター付
(併)医学教育部付

専門分野救急医学、外傷学、熱傷学、災害医学、航空医学、防衛医学、医学教育

研究領域創傷治癒、救急システム、教育技法、洋上医療、バーチャルリアリティ

資格等医学博士
日本救急医学会 救急科専門医・指導医
日本外科学会 外科専門医
日本熱傷学会 熱傷専門医日本外科学会 外科専門医
日本外傷学会 外傷専門医
社会医学系専門医協会 社会医学系専門医・指導医
日本医学教育学会 医学教育専門家
厚生労働省 臨床研修指導医
標準化講習指導者(ICLS、ITLS、JATEC、JPTEC、MCLS、MCLS-CBRNE、PBEC ほか)

その他日本救急医学会 評議員、災害医療検討委員
日本臨床救急医学会 評議員
日本災害医学会 評議員、編集委員
日本熱傷学会 監事、評議員、災害・マスギャザリングイベント検討委員、プレホスピタル委員
日本外傷学会 評議員
埼玉県西部第一地域メディカルコントロール協議会 指導委員
埼玉県地域強靭化計画推進専門委員
防衛医科大学校同窓会 理事

卒業期別防衛医科大学校 13期生

外傷・熱傷・事態対処医療センターの初期診療部門は、3次救急施設である防衛医科大学校病院救急部に搬送された患者のうち、重症外傷および熱傷に関して診療を行っています。

有事において自己完結型に機能しうる外傷外科医の教育・育成が喫緊の課題として考えられていることから、外傷外科手技習得のため、積極的に生体ブタを用いたトレーニングを導入しており、防衛医科大学校独自のトレーニングコースである戦傷外科救命処置コース:Military Surgical Training Course(MSTC)を約2ヶ月ごとに開催しています。
  米国Uniformed Services University of the Health Sciences外科学教授 Dr. Mark Bowyerをインストラクターとして招聘し、米国外科学会の外傷トレーニングコースである、解剖体を用いたAdvanced Surgical Skills forExposure in Trauma: ASSETコースを年1回開催しています。

初期診療部門長

霧生 信明(きりう のぶあき)

霧生 信明顔写真

職位防衛教官・准教授

病院外傷・熱傷・事態対処医療センター准教授(初期診療部門)
(併)防衛医学研究センター付
(併)医学教育部付

専門分野外傷外科
災害医療

研究領域胸腹部外傷
Blast injury(爆傷)
REBOA(Resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta )
Emergency Management

資格等医学博士
日本救急医学会 救急科専門医・指導医
厚生労働省 臨床研修指導医
ASSETインストラクター

その他日本外傷学会 評議員、東京オリンピック・パラリンピック特別委員会委員
日本災害医療学会、津久井やまゆり園多数刺創事件 特別調査委員会委員
A former member of the NATO Exploratory Team 211 (Endovascular Hemorrhage Control in Combat Casualties), completed
A current member of the NATO HFM-403 (Endovascular Hemorrhage Control in Combat Casualties)

初期診療部門

大渕 康弘(おおぶち やすひろ)

大渕 康弘

職位防衛教官・講師

病院外傷・熱傷・事態対処医療センター講師(初期診療部門)
(併)医学教育部付

専門分野総合診療・消化器一般外科(鼠経/腹壁瘢痕ヘルニア・虫垂炎など)

研究領域腹壁瘢痕ヘルニアの治療
外科教育・超音波教育

資格等医学博士
日本専門医機構 総合診療特任指導医
日本内科学会 認定内科医
日本病院総合診療医学会 認定医
日本外科学会 外科専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本超音波医学会 超音波専門医・指導医

その他患者支援センター/副センター長(入退院センター/センター長)

卒業期別防衛医科大学校 11期生

初期診療部門

松垣 亨(まつがき とおる)

大渕 康弘顔写真

職位防衛教官・講師

病院外傷・熱傷・事態対処医療センター講師(初期診療部門)
(併)医学教育部付

専門分野四肢・骨盤外傷

研究領域四肢・骨盤外傷

資格等医学博士
日本整形外科学会 専門医・指導医
日本外傷学会 専門医
JETECインストラクター

その他日本整形外傷学会 評議員
救急整形外傷シンポジウム(EOTS) 世話人
日本整形外傷学会 レジストリー委員

卒業期別防衛医科大学校 16期生

初期診療部門

加茂 実武(かも みのぶ)

加茂 実武

職位防衛教官・講師

病院外傷・熱傷・事態対処医療センター講師(初期診療部門)
(併)医学教育部付

専門分野画像診断学、IVR(画像下治療)

研究領域IVR、腹部領域画像診断、救急領域画像診断

資格等医学博士
放射線診断専門医・指導医
IVR専門医・指導医
ドイツ医師免許(Approbation)

その他Assistant Editor, American Journal of Roentgenology(米国放射線学会機関誌)
救急整形外傷シンポジウム(EOTS) 世話人
Scientific Editorial Board, European Radiology(欧州放射線学会機関誌)

我が国では、外傷診療体制の整備と高次医療機関の充実により、初期診療の質は大きく向上し、「防ぎ得る外傷死」は着実に減少しています。しかし一方で、外傷による後遺障害に対する機能再建医療は十分に確立されているとは言えず、命を救われたにもかかわらず、機能障害のために社会復帰が著しく困難となっている患者は少なくありません。

自衛隊衛生が目指す医療においても、単に生命を救うだけでなく、外傷により失われた臓器・組織の機能を再生・再建し、早期かつ完全な社会復帰を実現することが求められています。このような理念のもと、私たち防衛医科大学校病院 外傷・熱傷・事態対処医療センター 再建部門は、あらゆる外傷性後遺障害に対する再建医療の実現を目指して日々の診療・研究・教育に取り組んでいます。再建医療には、再建外科的知識・技術に加え、多職種・多診療科と の高度な連携、そして症例の集約と経験の蓄積が不可欠です。当部門では現在、特に泌尿器外傷および形成外科的外傷に伴う機能障害の再建治療を中心に診療を行っており、骨盤骨折による尿道外傷や会陰部損傷後の複雑な尿道狭窄、熱傷・外傷後の瘢痕拘縮などに対して高難度の再建手術を数多く行っています。2024年12月時点での通算再建手術件数は1,731例に達し、年間200件以上のハイボリュームを維持しており、手術件数・治療成績ともに世界トップレ ベルの外傷再建診療拠点としての実績を誇ります。
  再建部門では、再建診療の提供に加えて、次世代の外傷再建外科医の育成にも力を入れており、豊富な手術経験と学術活動の機会を通じて、国内外で活躍できる人材の輩出に努めています。また当部門は、米国Society of Genitourinary Reconstructive Surgeons(GURS)より国際フェローシップ認定施設として認められており、これは日本国内では唯一、アジアでも4施設のみの稀少な認定です。このフェローシップでは、高度な泌尿器再建手術の技術修 得と並行し、国際的な学術活動への参加が義務づけられており、世界に通用する再建外科医の育成体制が整備されています。
  将来的には、泌尿器・形成外科領域を超えて、全身の外傷性後遺障害に対応できる再建医療体制の構築を目指し、再建部門は“救命の先”を担う医療の中核として進化を続けています。私たちは、患者一人ひとりの失われた機能を取り戻すだけでなく、その尊厳ある社会復帰を実現するため、チーム一丸となって高機能・高密度な再建医療を追求してまいります。

尿道狭窄に対する再建手術について詳細な情報をご希望の方は
以下のサイトをご参照ください。

大学病院医療情報ネットワーク

【堀口明男のホームページ】

再建部門長

堀口 明男(ほりぐち あきお)

堀口 明男顔写真

職位防衛教官・教授

病院外傷・熱傷・事態対処医療センター教授
(併)医学教育部付

専門分野泌尿器科学、外傷学、再建手術

研究領域尿道狭窄、尿道外傷、再生医療

資格等日本泌尿器科学会 専門医、指導医
日本再生医療学会 認定医
日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
日本がん治療認定医
日本医師会認定産業医

その他日本泌尿器科学会 泌尿器外傷診療ガイドライン作成委員
日本泌尿器科学会 尿道狭窄症診療ガイドライン作成委員長
日本外傷学会 臓器損傷分類委員会作成委員
アメリカ泌尿器科学会 泌尿器外傷ガイドライン作成委員
Society of Genitourinary Reconstructive Surgeons Global Fellowship Program Director

再建部門

會沢 哲士(あいざわ てつし)

會沢 哲士顔写真

職位防衛教官・准教授

病院外傷・熱傷・事態対処医療センター准教授(再建部門)
(併)医学教育部付

専門分野マイクロサージャリー、再建外科、手外科

研究領域機能解剖、創傷治癒

資格等日本手外科学会 専門医
日本形成外科学会 領域指導医・専門医
日本形成外科学会 再建・マイクロサージャリー分野指導医
日本形成外科学会 皮膚腫瘍外科分野指導医
日本創傷外科学会 専門医
埼玉県身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
埼玉県難病指定医
医療系大学間共用試験実施評価機構 認定評価者

その他埼玉手外科研究会 幹事

再建部門

柳田 和己(やなぎだ かずき)

>柳田 和己顔写真

職位防衛教官・講師

病院外傷・熱傷・事態対処医療センター講師(再建部門)
(併)医学教育部付

専門分野一般泌尿器
尿路再建

研究領域尿路再生

資格等医学博士
日本泌尿器科学会 専門医
da Vinci Certificate
厚生労働省 臨床研修指導医

 

外傷・熱傷・事態対処医療センター内には、リハビリテーション科医師が常駐し、重篤な外傷・熱傷患者に対してベッドサイドでの早期介入を行っています。従来のリハビリ室とは異なり、専用の訓練スペースは持たず、診療・治療の場である病床に直接赴いて評価・指導・再発予防を実施するスタイルが特徴です。

【対応内容と特徴】

  • リハビリテーション医学的評価
  • 受傷直後から関節可動域・意識・嚥下・栄養状態などを多角的に評価し、全身管理の一環としてリハビリ方針を提案します。

  • 早期離床と廃用予防
  • 全身熱傷や多発外傷患者に対して、循環動態・感染リスクに配慮しながら、個別に最適化された離床・体位変換を提案・指導します。

  • 院内多職種連携の中核
  • 救命救急、外科、看護、栄養、薬剤など他部門と連携し、急性期から慢性期への移行を支援します。災害訓練や研究、国際会議も参加します。

リハビリテーション部門長

田村 吏沙(たむら りさ)

田村 吏沙

職位防衛教官・准教授

病院外傷・熱傷・事態対処医療センター准教授
(リハビリテーション部門)
(併)病院リハビリテーション部付
(併)医学教育部付

専門分野リハビリテーション医学

研究領域災害・救急における認知機能評価・栄養管理・運動療法介入のプロトコル化
切断後義肢装具処方からの社会復帰を支援するBMI
(Brain machine interface)
機能性神経障害の運動療法
慢性疼痛の運動療法(いきいきリハビリノートを使用)

ボツリヌストキシンによる痙性抑制

資格等医学博士
日本リハビリテーション医学会 専門医・指導医
義肢装具等適合判定医
厚生労働省 臨床研修指導医
埼玉県身体障害者福祉法第15条指定医師
(肢体不自由 平衡機能障害,音声機能、言語機能障害、そしゃく機能障害)

その他日本整形外傷学会 評議員
救急整形外傷シンポジウム(EOTS) 世話人
日本整形外傷学会 レジストリー委員

卒業期別防衛医科大学校 24期生

 

PTSD(Post-Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)とは、生命を脅かされる、あるいは深刻な怪我を負うような出来事に、直接または間接的に曝されたことで生じるストレス関連障害です。災害、重大な事故、戦闘、性的暴行、虐待などが代表的な出来事として挙げられます。症状が遷延すると社会的、職業的、対人的機能に重篤な障害を来す可能性があり、適切な治療を提供することのできる体制の整備と人材育成が急務となっています。

外傷・熱傷・事態対処医療センターのPTSD治療部門では、当院の精神科、行動科学研究部門と協同し、2026年1月に心的外傷後ストレス障害に対する専門治療を提供できる環境を構築いたしました。精神科医師による診察と薬物療法に加え、PTSD治療に焦点化された心理療法のトレーニングを受けた臨床心理士・公認心理師が心理療法を担当します。

また、日常生活場面において遭遇しうるトラウマ体験への介入にとどまらず、惨事ストレスや救援者(支援者)に生じる二次的外傷性ストレスにも対応できる治療体制の強化を視野に入れています。他科および多職種と連携しながら、診療および教育、研究活動に取り組んでまいります。

受診につきましては、医療機関からのご紹介をお願いしております。
   そのため、個人の方からの直接のお問い合わせやご相談はお受けしておりません。

PTSD治療部門長

大塚 美菜子(おおつか みなこ)

大塚 美菜子

職位防衛教官・講師

病院外傷・熱傷・事態対処医療センター講師
(PTSD治療部門)
(併)医学教育部付

専門分野臨床心理学、EMDR、CPT

研究領域トラウマティック・ストレス

資格等公認心理師
臨床心理士
日本EMDR学会認定 EMDRコンサルタント
EMDR研究所認定ファシリテーター

その他日本EMDR学会 理事
日本トラウマティック・ストレス学会 広報委員

 

臨床検査技師,診療放射線技師,臨床工学技士,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,薬剤師,看護師,救命救急士,事務職員

           
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