診療科・部門 Department

泌尿器科

  • 伊藤 敬一
    診療部長伊藤 敬一
    • 職位教授
    • 専門分野

      1)泌尿器科腹腔鏡手術(泌尿器科悪性腫瘍全般、腎盂尿管移行部狭窄症、腎移植ドナーなど)

      2)局所進行性腎癌に対する手術治療(下大静脈塞栓を認める腎癌など)

      3)泌尿器科高難度手術(精巣癌に対するリンパ節郭清、陰茎癌手術など)

      4)泌尿器科悪性腫瘍に対する薬物治療

      5)小径腎癌に対する焼灼治療

      6)泌尿器科内分泌疾患(主に副腎腫瘍に対する手術治療)

    • 資格等
      • 日本泌尿器科学会専門医、指導医
      • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
      • 日本泌尿器内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
      • 日本内視鏡外科学会技術認定医
      • 日本内分泌外科学会専門医
      • 医学博士
    • 自己紹介 泌尿器科悪性腫瘍の手術治療および薬物治療全般、泌尿器科腹腔鏡手術を専門としています。
      腹腔鏡手術など、患者さんの負担が少ない低侵襲治療を目指していますが、難易度の高い開放手術も積極的に行っています。
      また副腎腫瘍などの内分泌腫瘍の治療も行っています。
      患者さんと相談しながらより良い治療を提供できればと考えております。
  • 堀口 明男
    常勤医師堀口 明男
    • 職位教授
      (外傷・熱傷・事態対処医療センター 再建部門 所属)
    • 専門分野泌尿器科学、外傷学、再建手術
    • 研究領域尿道狭窄、尿道外傷、再生医療
    • 資格等
      • 日本泌尿器科学会専門医、指導医
      • 日本再生医療学会 認定医
      • 日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
      • 日本内視鏡外科学会 技術認定医
      • 日本がん治療認定医
      • 日本医師会認定産業医
    • その他 日本泌尿器科学会 泌尿器外傷診療ガイドライン 作成委員
      日本泌尿器科学会 尿道狭窄症診療ガイドライン 作成委員長
      日本外傷学会 臓器損傷分類委員会 作成委員
      アメリカ泌尿器科学会 泌尿器外傷ガイドライン 作成委員
      Society of Genitourinary Reconstructive Surgeons Global Fellowship Program Director
    • 賞罰 防衛医科大学校学術集会賞
      第49回日本癌治療学会 優秀演題賞
      第29回日本外傷学会総会 会長賞
      IJU reviewer of the year 2015
      Best Doctors in Japan 2016-2025(5期連続)

      第106回日本泌尿器科学会総会賞
      Doctors of Doctors Network 優秀専門臨床医
      The 30th Malaysian Urological Conference the second prize poster award
      Global ES-GURS best video award
  • 黒田 健司
    常勤医師黒田 健司
    • 職位講師
    • 専門分野女性泌尿器科、泌尿器腹腔鏡手術
    • 資格等
      • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
      • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
      • 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
      • 日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
      • 日本女性骨盤底医学会専門医
      • 医学博士
    • 所属学会 日本泌尿器科学会
      日本泌尿器内視鏡学会
      日本内視鏡外科学会
      日本骨盤臓器脱手術学会
      日本女性骨盤底医学会
      日本排尿機能学会
      日本透析医学会
    • 自己紹介 泌尿器科全般の診療に加えて、主に女性の骨盤臓器脱や腹圧性尿失禁といった女性泌尿器科診療を専門的に行っております。
      女性泌尿器科の詳細については、泌尿器科ホームページ冒頭「特徴的な治療」の「女性泌尿器科」をご覧下さい。
  • 辻田 裕二郎
    常勤医師辻田 裕二郎
    • 職位講師
    • 専門分野 泌尿器がんに対する手術治療
      膀胱内注入療法
    • 研究領域 腎細胞癌におけるB7H1の発現
      尿路上皮癌に対するSTAT3阻害薬の有効性
      3次元培養モデルに対する薬剤の治療効果
      がんゲノム研究
    • 資格等
      • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
      • 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
      • 医学博士
    • 所属学会 日本泌尿器科学会
      日本泌尿器内視鏡学会
    • 趣味 ゴルフ、野球
    • 自己紹介 患者さんとご家族の思いや希望を尊重し、適切な診療を心掛けます。
  • 新地 祐介
    常勤医師新地 祐介(しんち まさゆき)
    • 職位講師
    • 専門分野 1.泌尿器一般
      2.尿路再建
    • 資格等
      • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
      • 日本再生医療学会認定医
      • 医学博士
  • 小林 裕章
    常勤医師小林 裕章(こばやし ひろあき)
    • 職位助教
    • 専門分野 ロボット支援手術、腹腔鏡手術
      前立腺癌に対する放射線治療(小線源療法、外照射療法)
      泌尿器科悪性腫瘍に対する薬物療法
      尿路結石症
    • 研究領域 泌尿器がんにおけるがん微小環境、がんゲノム研究
    • 資格等
        日本泌尿器科学会専門医、指導医
        日本がん治療認定医機構がん治療認定医
        ロボット支援手術プロクター認定医(膀胱・前立腺、仙骨膣固定術)
        日本泌尿器内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
        日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
        臨床研修指導医
        医学博士
    • 所属学会
        日本泌尿器科学会
        日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
        日本内視鏡外科学会
        日本癌治療学会
        日本泌尿器腫瘍学会
        日本がん分子標的治療学会
        日本透析医学会
    • 趣味 旅行、食べ歩き
    • 自己紹介 医療技術の進歩により様々な治療ができる時代となっています。
      1人1人の患者様のニーズに応じた治療を提供できればと思っております。
  • 柳田 和己
    常勤医師柳田 和己
    • 職位講師
      (外傷・熱傷・事態対処医療センター 再建部門 所属)
    • 専門分野一般泌尿器、尿路再建
    • 研究領域尿路再生
    • 資格等
      • 日本泌尿器科学会 専門医
      • da Vinci Certificate
      • 臨床研修指導医
      • 医学博士
    • 所属学会 日本泌尿器科学会
      日本外傷学会
      日本泌尿器内視鏡•ロボティクス学会
      日本癌治療学会
      日本排尿機能学会
      日本再生医療学会
      日本高気圧潜水医学会
      日本抗加齢医学会
      American Urological Association
      Society of Genitourinary Reconstructive Surgeons
  • 常勤医師濱本 孔越
    • 職位医学研究科
  • 常勤医師瀬川 裕平
    • 職位医学研究科

初診患者様の診療予約について

初診時には診療情報提供書をご用意下さい

現在おかかりの病院もしくは最寄りの病院で診療情報提供書(紹介状)を作成してもらって下さい。(お願いするのは泌尿器科以外の先生でも結構です)
診療情報提供書がない場合でも、緊急性がある場合は当日の外来担当医が判断し対処いたします。

受診前に予約確保をお願いします

紹介状を作成してもらった病院で、当院の受診前に必ず予約を確保してもらって下さい。(防衛医科大学校病院は個人での予約ができないためです)
紹介状を作成した病院から当院の地域医療連携室(患者支援センター、入退院支援センター)に連絡して頂き、診療予約を確保してもらってください。
曜日ごと専門外来がございますので、外来診療担当医(休診日ご案内)を参照していただき、曜日を指定していただくことも可能です。

泌尿器科は、小児から超高齢者まで男女を問わずすべての年齢層を対象としています。そのなかで取り扱う主な疾患は、泌尿生殖器系悪性腫瘍(前立腺癌、膀胱癌や腎盂尿管癌、腎癌、精巣癌、陰茎癌など)、前立腺肥大症、神経因性膀胱、尿失禁、男性性機能障害、副腎腫瘍などの内分泌疾患、尿路結石症、尿路感染症、尿道狭窄症、急性・慢性腎機能障害(腎不全)、尿路通過障害を起こす様々な疾患(腎盂尿管移行部狭窄症や尿管狭窄など)など多岐に渡っています。
診療内容は卒後研修をおこなう関連施設とほぼ同じですが、大学病院の立場から、多彩な腹腔鏡手術、小径腎癌に対する低侵襲焼灼治療、難易度の高い尿道狭窄や尿道外傷に対する手術、高難度手術(大きい腎腫瘍に対する手術、後腹膜肉腫に対する手術など)などの特徴的医療も積極的に行っています。

尿路生殖器系疾患に対するロボット支援下手術・腹腔鏡下手術

泌尿器科領域では、低侵襲な手術を目指して腹腔鏡手術が広く普及しています。当科でも長年にわたり、腹腔鏡下副腎摘除術、腎摘除術、腎部分切除術、腎尿管摘除術、前立腺摘除術、膀胱全摘除術、腎盂形成術、腎移植ドナー腎採取術、尿膜管摘除術など、さまざまな腹腔鏡手術を行ってまいりました。

さらに、2024年2月よりロボット支援下手術(da Vinci Surgical System)を導入し、より精緻で安全性の高い手術を提供しています。現在、当院では以下のロボット支援下手術を実施しています:

  • ロボット支援前立腺全摘除術(RARP)
  • ロボット支援腎部分切除術(RAPN)
  • ロボット支援膀胱全摘除術(RARC)

ロボット支援下手術は、術者の手の動きを忠実に再現するロボットアームと立体視システムにより、従来以上に高精度な手術操作が可能となり、患者さんの身体的負担をさらに軽減することが期待されます。

腎癌や膀胱癌に対する機能温存、QOLを重視した手術

腎部分切除術などの腎機能温存を目指した手術や自排尿型人工膀胱造設など患者さんの生活の質(QOL)を考慮した手術を積極的に行っています。

泌尿器癌に対する化学療法・薬物療法

  1. はじめに
  2. 当院では、前立腺がん、膀胱がん、腎がん、精巣腫瘍などの泌尿器がんに対して、化学療法やホルモン療法、分子標的治療、免疫療法などによる治療(薬物療法)を行っています。近年では新しい薬剤や治療法が次々に登場しており、当科では、標準的な化学療法から新規治療薬を含む先進的な治療法まで幅広く対応できるように努めております。

    多くの治療は通院(外来)で行うことができますが、薬剤による体への影響を慎重に確認する必要がある初回投与時は、安全性確保のため原則として入院で実施しています。副作用の早期発見・対応を行ったうえで、その後は基本的に外来での継続治療としております。

    当院で実施している泌尿器がんに対する化学療法・薬物療法について、がんの種類ごとに概要を紹介いたします。

  3. 前立腺がん
  4. 進行性の前立腺がんに対して、ホルモン療法(従来のCAB療法に加え、ARSIを用いた治療)を中心に、進行度に応じて化学療法(ドセタキセル、カバジタキセル)やTriplet療法も行っています。また、遺伝子検査(コンパニオン診断)に基づき、PARP阻害薬など新たな薬剤の使用にも対応しています。

  5. 尿路上皮癌(膀胱癌・腎盂・尿管癌)
  6. 膀胱がんや腎盂・尿管がんに対して、根治手術前の術前化学療法としてGC療法(ゲムシタビンおよびシスプラチンの併用)や、術後補助療法・維持療法としての免疫療法(ニボルマブ、アベルマブ)などを実施しています。

    進行・転移性の症例には、1次治療として、GC療法やペムブロリズマブとエンホルツマブ ベドチン(EV)の併用療法に対応しています。2次治療以降では、ペムブロリズマブやEV単剤による治療を行っています。

  7. 腎がん
  8. 進行性の腎がんに対しては、1次治療として免疫チェックポイント阻害薬(IO)2剤の併用治療(二ボルマブとイピリムマブの併用)と、IOと分子標的薬(TKI)の併用療法を中心に治療を行っております。IOが使用できない場合はTKI単剤の投与を考慮します。2次治療以降では、IO単剤や各種TKI単剤を用いた治療を症例の状態に合わせて使用します。

  9. 精巣腫瘍
  10. 精巣腫瘍に対しては、BEP療法(ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン)を基本とした標準的な化学療法を行っています。この治療は、高い治癒率が期待できることが特徴です。再発例や難治性の症例に対しては、TIP療法(パクリタキセル+イホスファミド+シスプラチン)など、2次治療以降にも対応可能です。

  11. 神経内分泌腫瘍(NEC/小細胞癌など)
  12. 精巣腫瘍に対しては、BEP療法(ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン)を基本とした標準的な化学療法を行っています。この治療は、高い治癒率が期待できることが特徴です。再発例や難治性の症例に対しては、TIP療法(パクリタキセル+イホスファミド+シスプラチン)など、2次治療以降にも対応可能です。

慢性腎不全患者に対する診療

当院においては腎臓内科を中心として血液透析と腹膜透析に対応しております。泌尿器科では透析患者に対する手術を行うことがしばしばあるため、腎臓内科と連携してこのような患者さんの治療を行っています。

小さな腎腫瘍(癌)に対する焼灼治療(凍結療法)

小さな腎癌に対してより侵襲の少ない治療法として凍結療法を行っております。
凍結療法は、専用の穿刺針を用いて腎癌を穿刺し、凍結と解凍を繰り返す事により癌細胞を死滅させます。この治療法の特徴としては局所麻酔下に行うことが可能であること、術後腎機能低下が非常に少ないことが挙げられます。対象は小さな腎腫瘍で、心機能障害など重篤な併存症を伴うため全身麻酔で手術を施行するのが困難な場合、腎機能障害があり手術摘除による腎機能低下を回避したい方、などに施行します。

尿道狭窄症に対する尿道形成手術

尿道狭窄症とは、何らかの原因により尿道が狭くなり、排尿困難や頻尿、尿の勢いの低下、残尿感などを引き起こす疾患です。外傷、尿道カテーテル留置、前立腺手術などの経尿道的処置、放射線治療などが原因となります。尿道狭窄症は日常生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼし、放置すると腎機能の低下や尿閉などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。効果の乏しい内視鏡的切開や尿道ブジーといった対症療法を繰り返されている患者様が多くいらっしゃいます。これらの処置は比較的容易に行える反面、長期的な治癒を得ることは難しく、逆に狭窄の悪化を招く可能性もあるため、専門施設での再建手術(尿道形成術)が強く推奨されます。
当科では日本泌尿器科学会 尿道狭窄症診療ガイドラインに基づいた「世界標準の治療」を実践しています。これまでに1,800件以上の尿道形成術を実施し、海外のハイボリュームセンターと遜色ない治療実績を誇っています。また、尿道形成術などの尿路再建を専門とする国際学会GURS(Society of Genitourinary Reconstructive Surgeons)より、日本では唯一の公式フェローシップ認定施設として認定されており、世界に通用する専門教育と先進的治療を提供しています。
長年にわたって尿道形成術に従事してきた医師が診療を担当し、患者様ひとりひとりに最も適した治療法を選択しています。他院で治療が困難とされた複雑な経過の方や、再発を繰り返す方も対応しており、全国から多くの患者様が来院されています。尿道狭窄症と診断され、お悩みの方はお気軽にご相談ください(担当医:新地祐介 毎週水曜日、瀬川裕平 毎週木曜日、柳田和己 毎週金曜日、堀口明男、木曜日、金曜日(不定期))。なお、治療の詳細については堀口明男のホームページをご参照ください。

女性泌尿器科

膀胱・子宮・直腸等の臓器が膣の入り口から飛び出して来る骨盤臓器脱(性器脱)や、加齢と共に尿勢減弱、頻尿や尿漏れといった排尿・蓄尿に関する女性特有の疾患を対象とした診療分野です。
防衛医大泌尿器科ではこのような症状・疾患で生活の質を落としてしまい、気軽に外出等が出来ずに悩んでおられる女性が受診して頂けるよう、女性泌尿器科外来診療を実施しています。
膣の入り口から何やら飛び出して来る、咳やくしゃみ等でお腹に力を入れると尿が漏れる等の症状のある方は、お一人で悩まず受診してみて下さい。
当科で診療を実施している疾患の詳細については以下のホームページをご覧下さい。

当院での手術実績

患者数、症例数、手術件数等

入院患者数
約1,000人/年(延べ人数)
外来診療数
約19,000人/年(延べ人数)
病床数
21床(2025年4月現在)
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防衛医科大学校