
脳神経外科 |
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診療スタッフ、診療内容、特色、特殊検査等、患者数、症例数、手術件数等、その他
- 診療スタッフ
| 診療部長名 | 島 克司 |
| 診療副部長名 | 苗代 弘 |
常勤医師名 | 都築伸介、鈴木隆元、大角篤司、大谷直樹、長田秀夫、戸村 哲 |
- 診療内容
■ 脳腫瘍
脳腫瘍は,頭蓋腔内に発生する腫瘍の総称ですが,発生母地,腫瘍の発育速度や悪性度により様々な種類があり,大別しても20種類近くあります。当科では,すべての脳腫瘍の治療に取り組んでいますが,そのなかでも,患者さんが多く診療の中心になっている代表的な脳腫瘍の診療について紹介します。
- 悪性神経膠腫(悪性グリオーマ)
悪性神経膠腫(神経膠芽腫と退形成神経膠腫の2種類をまとめて悪性神経膠腫と言います)は,脳腫瘍のなかでも極めて予後が不良な悪性腫瘍ですが,当科では多剤化学療法を悪性神経膠腫の患者さんを対象に実施し良好な成績を得てきました。特に,最近5年間とそれ以前の5年間を比較した検討では,患者さんの生存期間に統計的に有意な延長を認めています。現在,昨年から保健適応された新化学療法剤テモゾロマイドを用いた多剤化学療法も,大学の倫理委員会の承認を得て行なっています。
- 下垂体腺腫
近年増加傾向にある良性腫瘍に下垂体腺腫があります。下垂体腺腫は, 腫瘍を摘出するだけでなく術前後の下垂体ホルモンの機能が問題になります。非機能性下垂体腺腫に対する検討では,術後に下垂体機能の部分的な回復が認められ,術後に新たにホルモン補充療法を必要とした患者さんは,
4 % に過ぎませんでした。
その他,頻度の高い良性腫瘍に髄膜種や聴神経鞘腫があります。治療の基本はいずれも開頭腫瘍摘出術ですが,県内にあるガンマナイフ治療やサイバーナイフ治療の施設とも提携して,患者さんの機能予後を最優先にした診療を行なっています。
■ 脳血管障害
脳血管障害は,脳の血管の異常が原因となって発症する疾患で,くも膜下出血,脳内出血,脳梗塞などの脳卒中疾患が含まれます。当科では,地域の脳卒中拠点病院として,24
時間体制で治療にあたっています。
- くも膜下出血
主に脳動脈瘤の破裂により発症します。破裂した脳動脈瘤は高率に再破裂し生命に危険が及ぶことがありますので、できるだけ早く脳動脈瘤を見つけて再破裂を予防する治療を行う必要があります。治療法には、開頭術による脳動脈瘤頸部クリッピング術と血管内手術による脳動脈瘤コイル塞栓術があります。最近の成績では,
80歳以下で重症くも膜下出血でなければ,73.4%の方が予後良好でした。
- 脳内出血
多くは高血圧が原因ですが,当科では,患者さんに侵襲の少ない神経内視鏡を用いた脳内血腫除去術を積極的に行なっています。
- 虚血性脳血管障害(脳梗塞など)
急性期の脳梗塞に対する血栓溶解療法をいつでも行なえる体制を整えています。また,脳梗塞が切迫している動脈狭窄症の患者さんに対する頸部内頸動脈血栓内膜剥離術や血行再建術(頭蓋内外血管バイパス術),血管内手術(ステント留置術)なども積極的に行なっています。
また,脳の血管が広範囲に細くなるもやもや 病に対する血行再建術も積極的に行なっています。
- 頭部外傷全般
軽症から重症頭部外傷まで,当院救急部と連携して,24時間いつでも緊急対応できるような体制で診療を行なっています。
- 水頭症全般
水頭症には先天性水頭症、脳腫瘍やくも膜下出血に伴う水頭症、高齢者にみられる特発性正常圧水頭症などがあります。特発性正常圧水頭症は、痴呆、歩行障害、尿失禁が主な症状ですが、シャント手術により改善します。閉塞性水頭症の治療に対しては、神経内視鏡による低侵襲手術に積極的に取り組み良好な成績を得ています。
- 脊椎・脊髄疾患
脊髄腫瘍,脊髄空洞症,変形性頸椎症などがあります。四肢の運動感覚障害、排尿排便障害等の症状があれば,外科的治療が必要になります。手術は,すべて顕微鏡を用いて行ない,患者さんの機能予後を考えた手術法を選択するようにしています。
- 特色
各種脳モニタリングを用いたより安全な顕微鏡手術,定位的放射線治療と化学・免疫療法の併用療法,神経内視鏡を用いた低侵襲手術や脳血管内治療など,可能な限り患者さんに負担をかけない医療を目指して診療を行なっています。また,クモ膜下出血などの脳血管障害や重症頭部外傷に対しては,救命救急センターにおいて24時間体制で対応しています。当科では,脳腫瘍治療班と脳血管治療班を編制して所属医師の専門化をすすめ,高度な医療を提供できるようにしています。
- 特殊検査等
- 悪性神経膠腫に対する多剤化学療法(TAV Feron 療法)
- くも膜下出血後脳血管攣縮治療のためのコンピューター制御下循環動態改善療法
- 脳血管障害患者に対する血小板凝集能検査
- 患者数、症例数、手術件数等
| 外来患者数 |
: |
約9500 名/年 |
| 入院患者数 |
: |
約 400 名/年 |
| 手術件数 |
: |
約 200 名/年 |
| 病床数 |
: |
32 床(小児,救急病棟を除く) |
その他症例数(2006年実績)
| 脳腫瘍 |
: |
70例/年間 |
| 脊髄腫瘍 |
: |
4例/年間 |
| 脳動脈瘤 |
: |
31例/年間 |
| 脳出血 |
: |
39例/年間 |
| 外傷全般 |
: |
36例/年間 |
- その他紹介事項(主な医療機器等)
手術用顕微鏡2台,MRI2台(3.0T と1.5T), CT2台, DSA,SPECT,神経内視鏡
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