診療科・部門Department

血液内科

  • 診療科長木村 文彦
  • 常勤医師佐藤 謙
  • 常勤医師小林 真一

全般的な診療内容

血液内科疾患一般を対象としています。日本血液学会、骨髄移植推進財団、日本さい帯血バンクネットワーク認定施設です。

疾患別診療内容および治療内容

急性白血病
全国的な研究組織JALSG(Japan Adult Leukemia Study Group)に所属し共通プロトコールに従って治療を行っています。造血幹細胞移植が必要な場合は積極的に実施しています。
急性白血病は入院や治療に緊急性を要する疾患であると同時に、最初の治療で4ヶ月から半年の入院が必要となります。治癒をねらえる疾患であるが故に、当科の治療能力を超える数の患者様を受け入れることはできません。急性白血病が強く疑われる場合は、直接来院される前に、必ず紹介医から受け入れ可能かどうかの調整をしていただいて下さい。紹介状だけで直接来院されてもおことわりすることがあります。

悪性リンパ腫
最も多いびまん性大細胞型リンパ腫には標準療法としてCHOP療法にリツキシマブ(抗体治療薬)を加えて治療しています。近隣医療機関と提携して外来中心の化学療法を行っています。その他の組織型に対してはそれぞれに応じた治療法を選択しています。臨床病期はPET-CTと骨髄穿刺検査で決定しています。病期の進行した場合や、再発した場合には、自家末梢血幹細胞移植や同種造血幹細胞移植を行っています。

多発性骨髄腫
年齢が比較的若い患者様には、新規治療薬をもちいた積極的な化学療法に自家末梢血幹細胞移植や同種造血幹細胞移植を加えて、治癒を目指すように努力しています。高齢の患者様ではQOLを重視した治療を行っています。

造血幹細胞移植(骨髄移植・末梢血幹細胞移植・臍帯血移植)
骨髄バンク・臍帯血バンクの認定施設になっており、血縁ドナーが見つからない移植適応の患者様でも、これらのバンクで適合ドナーが見つかれば、造血幹細胞移植治療を行うことができます。

造血器悪性腫瘍(血液がん)に対して、化学療法から造血幹細胞移植まで総合的な治療を行っています。

急性白血病の遺伝子異常の解析
微小残存白血病細胞の分子生物学的モニタリング

入院患者数 約180名/年
病床数 26床
同種造血幹細胞移植 約15件/年
急性白血病 約20例/年
悪性リンパ腫 約90例/年
多発性骨髄腫 約20例/年

防衛医科大学校病院血液内科では、白血病や骨髄異形成症候群の予後を明らかにするために以下の試験に参加しております。個人が特定されることはありませんが、試験に不参加を希望される方は担当医に申し出て下さい。

試験名
参加施設に新たに発生する全急性骨髄性白血病(AML)、全骨髄異形成症候群(MDS)、全慢性骨髄単球性白血病(CMML)症例を対象とした5年生存率に関する観察研究(前向き臨床観察研究):(JALSG-CS-11)

研究事務局
日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)NTT東日本関東病院 臼杵 憲祐

目的
本研究に参加するJALSG施設において診断された全ての初診急性骨髄性白血病(AML,WHO分類による定義)と骨髄異形成症候群、慢性骨髄単球性白血病(CMML)を登録し、5年生存率、ならびに新規薬剤レナリドミドと脱メチル化薬治療の実施状況を明らかにする。

試験の種類
疫学研究(前向き観察研究)

試験の対象となる方
参加施設で新たに診断される急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群(MDS)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)
収集される情報は以下の検討のために利用されます。

  • AML患者の5年生存率
  • MDS患者の5年生存率
  • CMML患者の5年生存率
  • MDS患者に対する新規治療(レナリドミドおよび脱メチル化薬)の実施状況と成績
  • 国内AML、MDS、CMMLの年齢、性別、病型スペクトラム
  • 既知のAMLとMDS、CMML予後因子による症例層別化の可能性の確認
  • AML209登録例と非登録例の生存の比較
  • CMML患者に対する新規治療(脱メチル化薬)の実施状況

除外基準
AMLまたはMDS、CMMLに対して化学療法または造血幹細胞移植療法の既往がある例は除外します。但し、先行する血液異常に対する治療(例えば再生不良性貧血に対する免疫抑制療法など)などは関係しません。

試験の意義
これまで国内には多数例を用いて白血病、高リスク骨髄異形成症候群の全体像を明らかにする試みはJALSG CS-07試験として観察研究がなされてきました。本研究は新規治療薬の登場に伴って、このCS-07試験を引き継ぎ拡充するもので、こうした疾患に対する治療法開発のために重要な情報が得られると考えられます。

方法
参加施設で新たに診断された対象疾患患者を連続的に登録し予後を調査する前向きコホート試験として実施します。治療に関する介入はなく、人体試料は採取しません。個人が直接同定されうる情報は収集いたしません。

情報利用停止について
試験への不参加や、参加取りやめを希望される方は担当医あるいは以下の連絡先に申し出てください。施設担当の先生を通じて研究代表者へ連絡され、情報は削除されます。

目標参加者数
2,670例 (全参加施設)

防衛医科大学校における連絡先
TEL 04-2995-1511 血液内科 木村 文彦

防衛医科大学校病院血液内科では、白血病や骨髄異形成症候群の予後を明らかにするために以下の試験に参加しております。個人が特定されることはありませんが、試験に不参加を希望される方は担当医に申し出て下さい。

試験名
研究参加施設に新たに発生する全ての成人急性リンパ性白血病(Acute Lymphoblastic Leukemia, ALL)症例を対象とした5年生存率に関する前向き臨床観察研究:JALSG ALL Clinical Observation Study 12 (JALSG-ALL-CS-12)

研究事務局
日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)札幌北楡病院血液内科 今井陽俊

目的
国内ALLの5年生存率、並びに生存に与える移植療法の影響を明らかにする。さらに今後のJALSG ALL治療プロトコール作成の戦略を検討するためのデータを蓄積する。

試験の種類
前向き観察研究

試験の対象となる方
本試験参加施設で試験開始後に新たに診断された15歳以上のすべての未治療ALL
収集される情報は以下の検討のために利用されます。
(1)ALL患者の5年生存率
(2)ALL患者の生存率に対する造血幹細胞移植の影響
(3)造血幹細胞移植を受けたALL患者の生存率に対する移植時期、前処置の影響
(4)国内ALLの年齢、性別、病型スペクトラム
(5)既知の予後因子による全症例層別化可能性の確認
(6)化学療法の実施状況
(7)化学療法による寛解持続期間

除外基準
ALLに対して化学療法または造血幹細胞移植療法の既往がある例は除外します。但し、輸血などの支持療法は関係しません。

試験の意義
現在、成人ALLの治療成績は十分なものではなく、新たな治療戦略を検討しなければならない段階にきています。本研究により、新規治療のための重要な情報が得られると考えられます。

方法
参加施設で新たに診断された対象疾患患者を連続的に登録し予後を調査する前向きコホート試験として実施します。治療に関する介入はなく、人体試料は採取しません。個人が直接同定されうる情報は収集いたしません。

情報利用停止について
試験への不参加や、参加取りやめを希望される方は担当医あるいは以下の連絡先に申し出てください。施設担当の先生を通じて研究代表者へ連絡され、情報は削除されます。

目標参加者数
733例 (全参加施設)

防衛医科大学校における連絡先
TEL 04-2995-1511 血液内科 木村文彦

「血液疾患登録」のお知らせとお願い

防衛医科大学校病院血液内科では、出血に伴う貧血を除いたすべての血液疾患の登録を推進し、診療や臨床研究に役立つデータベース作成を目的とする、以下の試験に参加しております。試験に不参加を希望される方は担当医に申し出て下さい。

試験名
血液疾患登録

研究事務局
日本血液学会事務局

目的
出血に伴う貧血を除いたすべての血液疾患の登録を推進し、診療や臨床研究に役立つデータベースを作成する。

試験の種類
観察研究

試験の対象となる方
参加施設で新たに診断される出血に伴う貧血を除いたすべての血液疾患

試験の意義
血液疾患は、内科疾患全体の中では約1割に満たない比較的稀な疾患です。頻度の低い難治性疾患の治療成績を向上させるためには、疾患の発生頻度や年次推移、地域差などを正確に把握し、その資料を礎として、多施設による臨床試験・研究を行う必要があります。しかし、血液疾患領域においては、診療費が公費で負担されている一部の疾患を除いて、全国的な疾患登録・解析はほとんど行われていません。このため、ある疾患が特定の地域においてどのくらい発生し、治療研究をどの程度必要としているのか、などが全く不明です。
このような状況を改善するため、日本血液学会では、鉄欠乏性貧血のように血液内科以外の診療科でもしばしば診療される一部の疾患を除く全ての血液疾患を対象として、診断時に患者情報と病名を登録し、必要に応じて二次調査を行う、という血液疾患登録事業が計画されました。防衛医科大学校病院血液内科でも、この疾患登録システムを利用して初診患者の疾患名を登録することにより、血液疾患診療の向上に寄与したいと考えています。

方法
参加施設で新たに診断された血液疾患患者を連続的に登録し予後を調査する観察研究を実施しています。治療に関する介入はなく、人体試料は採取しません。個人が直接同定されうる情報は収集いたしません。


研究責任者の氏名:木村 文彦
診療科:防衛医科大学校病院血液内科
連絡先:埼玉県所沢市並木3-2
TEL 04-2995-1617

分担研究者の氏名:佐藤 謙・小林 彩香・渡邉 純一・山村 武史・大澤 有紀子
診療科:防衛医科大学校病院血液内科
連絡先:埼玉県所沢市並木3-2
TEL 04-2995-1617

「トロンボポエチン受容体作動薬により骨髄線維化を誘導したヒト造血幹細胞導入NOGマウスに対する抗SLAMF7抗体の骨髄線維化抑制効果の検証」のお知らせとお願い

原発性骨髄線維症は全身の骨髄が線維化し貧血、脾腫、全身倦怠感などを引き起こす比較的稀な難治性の血液疾患です。現在のところ骨髄移植を除いて根本的な治療法がなく、年齢や合併症の関係から骨髄移植が受けられない患者さんにおいては治療が難しい疾患となっています。
当科では骨髄線維症の動物モデルを用いて治療法の研究等を行っており、その一環として、多発性骨髄腫治療薬として開発された抗SLAMF7抗体の骨髄線維症への治療効果を検証しております。そのためには、NOGマウスという先天的に免疫不全状態にあるマウスにヒトの末梢血幹細胞を輸注し生着させたヒト造血幹細胞導入NOGマウスを作成する必要があります。
そこで、当科においてこれまで採取保存した末梢血幹細胞のうち、不幸にして患者さんが亡くなられたなどの理由で、今後使用する見込みがなく破棄される予定の細胞を用いたいと考えています。
使用される末梢血幹細胞はID等の個人情報を消去してから使用されるため、通常の診療と同様にプライバシーが保護されます。また、平成20年1月1日から平成28年11月30日までの期間中に幹細胞採取を経験した方で、ご自分の末梢血幹細胞を研究に使わないで欲しい、というご希望が有れば、研究リストの連絡先までご連絡を頂きますようお願い致します。
なお、研究への使用の拒否の意思を表明されても、防衛医科大学校病院血液内科における診療には全く何の影響もなく、いかなる意味においても不利益をこうむることはありません。


主任研究者の氏名:前川隆彰
診療科:防衛医科大学校病院血液内科
連絡先:埼玉県所沢市並木3-2
TEL 04-2995-1617

分担研究者の氏名:木村文彦・佐藤謙・小林真一・大澤有紀子・加藤章一郎
診療科:防衛医科大学校病院血液内科
連絡先:埼玉県所沢市並木3-2
TEL 04-2995-1617

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